あなたは広がりやすいクセでいつも髪を短くしてもなぜかしっくりこなく、結局とりあえず伸ばしとくか。そういう風に思ってショートカットやショートボブスタイルを諦めていませんか?
今回は広がるクセ毛さんを上手にカットするショートカットの仕方についてご紹介したいと思います。
目次
うねって広がるクセ
この方はうねる癖と広がる癖とどちらのクセも合わせ持っている専門用語で「捻転波状毛」と呼ばれるくせ毛の方でございます。
くせ毛に関しましてはざっくりとうねるタイプのくせ毛とチリチリと広がるタイプのくせ毛とそのように簡単に覚えておいていただけたらなと思います。
このうねって広がるクセを合わせ持っているひとをショートカットにしたら更に広がりどうすることもできないとお考えではないでしょうか?
否、そんなことはございませぬ。
うねって広がるタイプのくせ毛さんをうまく切るにはいくつかのポイントがございます。
半乾きの状態から切る
ロングスタイルをいきなりばっさり切るときには私はよく半乾きの状態からお切りします。
なぜ、ウェット状態かドライ状態かどちらかでカットしないのか?
という話でございますが、くせ毛さんを上手にカットするにおいて、ウェット状態の場合ですとくせが全く分かりません。
ですので、くせ毛さんをカットする場合はウェット状態で切る事は全くもって適しておりません。
完全ドライの状態ではカットしないの?
完全に髪が乾いている状態でのカットはクセや骨格、毛流れやどこに毛が溜まっているか。そのような情報を得る事が容易でございます。
じゃあなぜ完全ドライから切らないの?
くせ毛さんに関しましては少し水分が残っている半乾きの状態の方がより様々なくせの広がりやうねりを確認する事ができるからでございます。
テクスチャーをみるため
テクスチャーとは素材の材質感覚や視覚感覚や凸凹感覚などと色々と小難しい要素を含んだ言葉となっておりますが、シャンデリラ では手触りとか。そんなアンニュイな感じで捉えていただけたらなと存じます。
私はよく髪の毛のテクスチャーをみながら切っているのですが、テクスチャーに関しては半乾きの状態じゃないとあまり分かりません。
完全ドライで切るより早くカットする事ができる
完全ドライの状態からカットするとそれなりの時間がかかってしまいます。特にロングからバッサリとショートカットにする場合は尚更時間がかかってしまうことでしょう。
ですが完全ウェット状態ですと逆にクセが全く分からず、ウェットで切ってかわかしたらものすごくうねって長さが全然変わった!というよくある話でございます。
半乾きの場合は、テクスチャーも見れてかつ長さを切って完全ドライに乾かしても長さは変わらないので至極便利なのでございます。
半乾きさいこー!!となるのでございます。
これらの事柄が半乾きの状態で切るメリットでございます。
半乾きで切った後は完全ドライで切る
半乾きで切った後は完全ドライの状態で髪の毛を切っていきます。
完全ドライの状態では先程申しました通り、髪の毛の毛流やツムジ、どこに毛が溜まっているのか、骨格、顔の形、ボリューム感等々わかるのでございます。
自然に乾かす
乾かすにおいてもポイントがございます。
手で伸ばしたりせずにドライヤーの熱と風を当てて自然に乾かします。
手で伸ばすハンドブローをしてしまうと、美容師が行う場合それだけでクセは若干のびます。
さすがにハンドブローだけで広がりうねるくせ毛さんをサラサラストレートにすることはできないのですが、ある程度収まるようにはできます。
収まりやすいようにハンドブローしてから切ってしまうと、サロンでの仕上がりは良いのですが、お家に帰ってご自分で乾かすとなぜかサロンで仕上がったような感じにはならないのです。
ですが、お家で乾かすように適当にバーっと乾かしてからカットしてやると、おうちで乾かしてもサロンでの仕上がりそのままになるという訳でございます。
これが俗に言う「再現性」というヤツでございます。
再現性は超大事
再現性は実に重要でございます。美容室で最終的な仕上がりがよくても、お家にかえってご自分でサロンでの仕上がりを再現できないと無意味なのでございます。
私が再現性にこだわり続けてきている理由は、サロンでの仕上がりをご自身で乾かしただけで再現できたら一番良い!!からです。
さすがに朝起きて寝癖のままでキマッてる。これはほぼ不可能でございます。
一度全体を濡らすか、部分的に霧吹き等で湿らせてから乾かさなければいけません。
昨今よくある切りっぱなしボブで毛先はスカスカな状態の髪の毛を、やれ外ハネやら波巻きやらでセットしているヘアスタイル等々あるかと存じますが、私あれ嫌いでございます。
なぜならあれみなさんお家に帰ってご自分でできますか?
できる人ならいいのですが、大抵の方々はできないと思われます。
切りっぱなしボブで毛先がスカスカの状態の髪の毛をお家でただ乾かしみたとしましょう。
もう収拾がつかなくあっちこっちに跳ねたり、毛先が絡まったり等します。
更にそれを直すために毎日アイロン等をし、熱によるダメージでスカスカな状態の毛先は少しずつチリってきます。
切りっぱなしボブといっても切ったその後、セットしなくてもキマッてる。という風にカットしていく事が至極大事なのでございます。
要するにカットなめんなよ。という訳でございます。私が思うカットが上手い人の条件とは奇抜なヘアデザインに作り上げるというものではなく、サロンでの仕上がりがご自身で乾かしただけで再現できる再現力の高いヘアスタイルを構築する事が出来る人がカットが上手い人だと存じます。
トップのレイヤー
ショートカットをするにおいて最も重要な部分はトップのレイヤー「段」と言っても過言ではございません。
このトップのレイヤーの入れ方によってショートスタイルがガラッと変わってきます。
レイヤーを入れすぎるとメンズのようなヘアスタイルになりますので、女性らしい丸みを出すようにレイヤーを考えながら入れていかなければなりません。
また、丸みばかりですと、俗に言うキノコヘアーやヘルメット等と言うふざけた名前で連呼される可能性がございますので、メリハリをつけレイヤーを入れシャープにする所はシャープにし、丸みを出すところは丸みを出すと言う風に切ってやるとよろしいと存じます。
つまりレイヤーを全て同じ長さで入れると言う単純な作業ではなく、部分で変えて入れていかなれければならないという事でございます。
後頭部のボリューム
どのヘアスタイルでも共通して言える事ですが、特にショートカットでは後頭部のボリュームを意識してヘアスタイルを構築していかなければなりません。
この後頭部にその人が出すことができるマックスのボリュームを出していかなければなりません。
ここで重要なポイントですが、ボリュームの位置が低すぎると横とのバランスが悪くなり、逆にボリュームの位置が高すぎるとシャープになりすぎて絶壁さんのようになってしまいます。
絶壁に対応できる
欧州の方と比べて日本人は絶壁さんが多いです。頭の形が綺麗な方は稀でございます。
私は絶壁だから。[ショートヘアは似合わないわ]と悲観する事はござません。
レイヤーをしっかり考えながら入れてやり、その人のマックスのボリュームを後頭部に出してやると絶壁を解消する事が可能になります。
カットをするにおいて前からだけのシルエットではなく、横や後ろ斜め等々。360°何処から見ても綺麗なシルエットにしなければなりません。
まとめ
女性のショートカットはカットにおいて一番難しいと存じます。
その中でもうねって広がるタイプのくせ毛さんのカットはただマニュアル通りに切る等の事では似合わせる事は不可能でございます。
髪のテクスチャーやトップのレイヤーのバランス。そして後頭部のボリューム。それらを吟味しオートクチュールにカットしていかなればならないのでございます。
その人に合ったオートクチュールなヘアカット「クープデフィレ」それがシャンデリラ でしかできないカットなのでございます。
あなたもうねって広がるくせ毛だけどショートカットにしたいと思っているならシャンデリラ でバッサリと切ってみてはいかがでしょうか!?