あなたは広がるくせをどうにかカットだけで扱いやすくならないか!?と思ったことはありませんか?
そんなカットがあるんです!!今回は広がるタイプのくせ毛さんを上手くカットするための2つのポイントをご紹介したいと思います。
目次
くせ毛さんを扱いやすく切る方法
さて今回来た方は広がるタイプのくせ毛さんです。今回はバッサリとボブスタイルにしてみました。
まずカウンセリングの段階で見ていくことがあるんですが、カウンセリングの段階で髪の毛が広がってますよね。実はくせ毛さんにもいろんなくせ毛の種類があるんですが、この方はうねるタイプの癖よりかは広がるタイプのくせ毛さんですね。
こういうタイプのくせ毛さんの場合はどういう風にカットしていく事がベストなのでしょうか?
答えは簡単です。
シャンプーして乾かして切っていきます。以上!
いやっえっあのー…
普通じゃねーかっ!!!
そうですね。特別な事は何もしてないんですが、本当にこれだけなんですが、詳しく説明していきたいと思います。
僕はカットが一番好きで一番得意と言ってますが、特にくせ毛さんのカットが最も得意と言っているのにはちゃんとした理由があります。
まず、シャンプーする
くせ毛のカットにおいて、一番大事なことはまずジャンプーをするということです。
なぜなら来店したときのお客さんの状態は、朝シャンプーして乾かしてきた人もいれば前日の夜にシャンプーをして寝癖のまんま来る人もいます。
ちゃんとシャンプーしていたとしても、スタイリング剤の残りが付いている人もいれば、また市販のコンディショナーやトリートメントを使っている人の場合は、髪にたっぷりシリコンがついていたりもします。
という事で来店した時の髪の状態を見てもある程度しか判断できません。
来店した状態の髪の毛を切る美容室もありますが、シャンデリラ ではまずシャンプーです!
はじめにシャンプーする事で髪の毛に付着している邪魔なシリコンやスタイリング剤などの残りを綺麗に落とします。
乾かしてから切る
その後濡れた状態では切らず、必ず乾かして切っていきます。
この時の乾かし方もできる限りお客さんが乾かすようなイメージで手で引っ張ってハンドブローもせずに、ただテキトーにバーっと乾かしていきます。
ある程度乾いた半乾きの状態もしくは完全ドライの状態から切り始めてきます。
もうお分かりですよね。
くせ毛全開の状態からその癖にあわせて切ってやると、例えばご自分で家で乾かした状態でもその癖の広がりを見て切っているので、サロンでの仕上がりがご自分でも再現できるという。
再現性が高いという理由はここにあります。
すきバサミやレザーは一切使わない
もう1つ大事なことは梳きバサミやレザーは使わないということです
普通は用途によって何本かハサミを使い分けて切っていくのですが、ぼくはハサミは一本しか使いません。セニング「梳きバサミ」やレザー「カミソリ」などそういうものは一切持っていません。
さてなぜ僕は、セニングやレザーでくせ毛さんを切らないのでしょうか?
答えは簡単です。
髪を梳くという行為とは
髪を梳くという行為は髪の毛のどこかしらに短い毛を作るという事です。
髪の毛は短くなればなるほどその髪の毛の持つ力が強くなる性質があります。
直毛さんの場合は短くなるほどピンピン短い毛が立ち上がってきます。
くせ毛さんの場合は短くなればなるほど癖がもっと強くなり、ボリュームを取るために髪を梳いたのに梳いた髪の毛の癖が強くでて、ボリュームが出るという現象が起きてしまうのです。
要するにセニングだと残さなければいけない髪の毛も切ってしまうので、梳きすぎてしまうというデメリットがあります。またレザーはドライの状態で使うと枝毛を量産してしまいます。
これを解消するには一切すかない方がいいですね。
おいーっ!!
ボリュームそのまんまじゃねーかっ!!!
すきバサミ[セニング]やレザーに頼りすぎない
くせ毛のカットが得意と言っている美容師さんでセニングやレザーを使っている人がいますが、試しに切ってもらってください。後悔するでしょう。
セニングいうものは確かに便利なものなんですが、やはりその便利なものに頼りすぎてしまうと一番大事な事が抜け落ちてしまいます。
要するに、それなりにいいセニングを使っていると素人さんでもわりかし結構いい感じに切れたりするってことですね。
それってテクニックとかじゃなくていいセニング「すきバサミ」を買ったら誰でも上手くなるとか。
そういうのってつまんなくないですかね?
美容師それぞれ、人それぞれ考え方がありますが、僕の場合はハサミ一本だけで作りこんでいくことに非常にこだわりを持っています。
そっちの方かっこよくないですかね、例えば植木職人で枝切り鋏一本で切っていく人もいればチェンソー使って切っていく人もいます。
僕は枝切り鋏派なんですよね。かっこよくないですか!?そこに対してどれだけ無駄なの?
効率が悪いでしょ。
バカでしょお前。
とかそういうのは言わせとけばいいじゃないですか。
僕は枝切り鋏タイプですね。
植木職人については全然詳しくないですけどね。僕の想像です!!
おいーっ!!!!
これはあとで記事に書いていきたいと思いますが、シャンデリラ のパーマ [オリジナルエアウェーブ]って超めんどくさくて、難しいんですよ。
まためちゃめちゃ扱いにくいカメラを僕は使って撮影しています。
すごくめんどくさかったり扱いにくかったりするんだけど、それを使いこなすことができれば一番クオリティの高いものが創造できる
そしたら、どれだけめんどくさかろうが、難しかろうがそういうのは一切関係ないんですよ。
めんどくさかったり、扱いにくかったり、難しかったりするのって僕なぜかすごい好きなんですよ。
完全に変態ですね…
くせ毛の量の取り方
さてここからですが僕のくせ毛さんの量の取り方はこれです。
このハサミで髪の毛の中間を丁寧に一束ずつ切っていく
ただこれだけです。
ほんとにこれだけで特に特別な事は何もしてません。
何気非常に地道な作業を繰り返してるんですよね。
パフォーマンス的なカットは必要ない
まぁ最近流行っているパフォーマンス的なカットとか基本意味ないですよね。
僕はカットするにおいて必要最小限の動作で切っているのですが、かっこつけだけの意味のないカットはしません。
やらなければいけない動作をしてカットしているのですが、自分で撮った動画とか見たりすると俺かっこいいんじゃね。とか思ってるんですが、はい、うざいですね。
アゴに一撃喰らわしたいですよね。そこらへんグッと我慢してもうちょいだけ付き合ってくださいませ。
魅せ方も大事
パリ時代の僕の師匠であるジャンフランソワがカットしている時はほんとカッコ良かったですね。
そしてクオリティも半端なく高い。間違いなくプロフェッショナルでしたね。
僕はそのカットを余す事なくひたすら見まくっていたのでクオリティや魅せ方は実に参考になりました。
元々日本にいる時も、僕はヘアショーやコレクションなどのかっこいい事が好きで、学生時代もよくヘアショーに出ていたりしました。
ヘアショーを見て僕に憧れて学校に入ってきたりした人もいました。
嬉しいですよね。誰かの心を動かす事ができるってのは実にやりがいがありました。
クオリティを高め、かつ人にいつでも見られているという事を意識して常に魅せるという事を僕はいつでも意識しています。もちろん魅せるという事はアーティストとして非常に重要です。
そこにはもちろんクオリティも伴わなければ何の意味もありません。
よく日本でもヘアショーなど見に行ったりしたんですが、あんまし感動しないんですよね。結構有名サロンのショーも見たりしたんですけど、凄いんですけど、やっぱりパリと比べると違いましたねー。
パリの魅せ方ってのはロンドンのようにヴィヴィットでもなく、東京やニューヨークのようなファッショナブルって訳でもないんですよね。
一言でいうなら「モード」
いや、全然わかんねーよ!!
はい。ということでくせ毛さんのカットとしては、
- 一度シャンプーして、そしてお客さんが乾かすようにテキトーに乾かした状態にする。
- そこからクセに合わせて束ごとに切っていく。この2つです
僕はこの2つだけのことを徹底してやってるだけです。
そこに対してのフォルムだったりボリュームだったり、シルエットだったりとそういう所に関してはまぁ色々ありますが、ブラントカットでベースを切ってセニングを使っての量感調節では、くせ毛さんにはあまり対応できません。
濡れた状態でくせ毛を切ってはいけない
くせ毛をウェットで切ることほど意味のないことはないです。乾いたら全然別物になります。
あなたもよくこういうことなかったですか。前髪を濡れてる状態で眉毛ギリギリで切って、その後乾かしてみるとめっちゃ上がっちゃってオン眉になっちゃったことは。
最近はオン眉流行ってるんで全然ありなんですが、ちょっと前だとオン眉にしてしまったら、女性が泣いてしまうことだってありました。
実際ウェットの状態で前髪を切ってお客さん泣かしちゃった美容師さんも見たことあります。
ウエット状態とドライ状態では髪の毛は全く別物と思った方がいいですね。
ウェット状態で切るということはただ単に効率的に切るためだけのものです
ウェットの状態でブラントカットで切って、乾かさないで、すきバサミで量をとってくなんて愚の骨頂も甚だしいです。
めっちゃ早くカット終わりますけどね。5分とか
THE ロンドンって感じのヴィヴィットなヘアスタイルはブラントが最高にかっこ良くキマるんですが、日本やフランスのナチュラル系のスタイルを創るとしたら、ブラントで切ってセニングってあんまりよろしくありません。
カットがうまい美容師とは
ブラントカットで切った後の量感調節が、各サロンでオリジナルカットって事で色々とやっていると思います。
カットが上手い人はこの量感調節に独自の理論があるからなんだと思います。
僕自身がくせ毛なんですが、原宿、青山、代官山などの有名サロンによく髪の毛を切りに行ったりしていましたが、本当に上手かった人はダダキュービックの人と、パリに行く前の空白の7日間の時に友達の家に一泊だけしたのですが、その近くにあった神奈川のどっかの町の美容室のお姉さんがうまかったです
つまりは、有名美容師だからってうまいとは限らないってわけですよね。
実力は普通なんだけど、その美容師を信頼してるからなんですよね。
信頼ってなにって話なんですが、この人は私の髪の毛を綺麗にしてくれる!だからこの人にお願いするんだ!!
しかないですからね。
東京やパリでやってました!
コンテスト優勝しました!
芸能人のヘアメイクしてました!
で!?
ってなるんですよ。
お客さんは想像するんですよ。
そういう権威や実績がついていると、きっと私の髪の毛を綺麗にしてくれるんじゃないか。と。
でも、僕、権威0ですからね!!
コンテストとか出たことないし。
でも1つだけ言える事は、
シャンデリラに来たら、あなたは髪の毛がツヤツヤで綺麗になって皆に愛されますよ!!
そしたら行く行くー!!
ってなるんですよ。
完全に美容師主体ではなく、お客さん主体じゃないとお客さんは来ないんですよね。
ということで、シャンデリラはお客様主体のお客様に寄り添った美容室でございます。
髪に対する悩み・ライフスタイル・扱いやすさそれらをじっくりカウンセリングで話してから、今回のようにくせを見ながらカットしていきます。
まとめ
くせ毛さんをカットするには、
- シャンプーしてから乾かしながら切っていく
- すきバサミを使わないでハサミ一本で、毛束ごとに丁寧に切って行く
この2つを僕は徹底して切っています!!
ぜひあなたもくせ毛で悩んでいたら、シャンデリラ でカットしてみてはいかがでしょうか!!