さてChamps des Lilas[シャン デ リラ ]の値段設定は普通の美容室より高い値段設定をしています
それは一体なぜなんでしょうか
まず、その前に僕の最終目標はどこにあるかと言うところを、前回書いた内容より深く掘り下げて話さなければいけません
僕の目標はたくさんあります。
今日はこの2つを話していきます。
1.美容師の社会的地位の向上
2.Lilas というブランドの構築
目次
1.美容師の社会的地位の向上
現在ある美容室、特にこの青森県,三沢市に限って言うと基本的に値段はほぼ一緒です。
そしてこのChamps des Lilas[シャン デ リラ ] の値段設定をしているお店は、僕の知る限りでは三沢にはひとつもありません
僕はもともと客商売という風には
美容師という職業を考えていません
アーティストだと僕は考えてます
フランス,パリにいた時に、フランス人の友人の彼女の髪をきっていた時に、その友人が言っていたことをよく覚えています。
「思うことがあるんだけど美容師には二種類いると思うんだよね」
「一人はお客さんの言うとおりにやるような普通の美容師と、もう一人は完全にアーティストとしてやっている美容師と。素人の僕が見てもわかるよ」
「君は完全にアーティストタイプの美容師だ」
と、僕はそう言われたことがあります
実はその言葉がずっと頭から離れていないのです。
アーティストとは?
アーティストなんかかっこつけかなんかでしょ?とお思いでしょうが、アーティストという存在は、アートを表現する人のことです
自分の中の考えやこだわり、信念など。時には生い立ちや性癖まで表現する人たちのことです
そうなんです
自分を表現する人達のことです
そしてその表現方法は様々です
様々な表現方法を使って自分の考えや気持ち、思いを形に変え伝えていくのです
要するに自分をさらけ出して、そのさらけ出したものをそれぞれの方法で表現していく人たちのことですね
日本の美容師は世界で一番上手い!?
日本の美容師は世界で一番うまいとか思ってないですか?
ぶっちゃけ僕もそう思っていました
日本人は器用だから世界で一番美容師のレベルが高い
と僕自身フランス行くまではそう思ってました
ですがそんな考えは全て間違っていたと気づいたのです
一番初めに働いた店が世界トップレベルだった
僕が一番初めに働いたサロンは、ParisはMadelaine[マドレーヌ]にあるSecret de Cour[スクレ ド クール] でした。
僕の師匠であるジャンフランソワ。そしてそこで働いているソフィーのカットをひたすら見続けてきました
そして日本に帰っていろんな人たちのカットを見たり体験してみたりしましたが、そのレベルを超える人間は未だに現れません。
そこには有名な著名人や、一国の王子もきていました。
ちなみに僕アラブの王子の頭シャンプーしたことあります笑
いや、ほんとにっ!!
そうなんです。僕が一番初めに勤めたサロンが世界のトップレベルだったのです。
幸いなことに世界のトップレベルの所で働いていたので他の技術を見てもすごいと思わなくなったのです。
日本人の弱点
日本人の最も弱いところは想像する。自分で何かを1から作りこむというところが一番苦手だと僕は思っています。
僕はメイクアップフォーエバーアカデミーでヘアメイク作品を作っていたのですが、その時のフランス人の作品はいったいどこからこんな考えが思いつくのだろうというぐらい素晴らしい作品ばかりです
みんなそれぞれの世界で自分を表現していたのです。
僕は本当にすごいと感動したことを今でも覚えています。
日本人は、何か教えられてその技術を完璧に昇華することに非常に長けています。
あくまでも僕の主観ですからね
美容業界や、アートなどに関してはの話です。
最先端の機械工学とか、自動車とか。
そういう非常に細かい作業、技術力を伴う能力は日本人が世界一だと思っています。
フランス人は表現力が世界一
フランス人の場合は細かい事などはめんどくせーって感じですが、事何かを表現するにおいては世界で一番だと思っています。
どこでここまでのセンスや表現力を養ってきたのかと言ったら、聞いた話ですがパリに子供の時から住んでいるとまあ日本でもありますよね。社会科見学というものが
パリの子供たちも社会科見学いきます
ですが、その社会科見学が半端ないんです。
ルーブル美術館ですからね。
他にもたくさんの美術館とか見にいったりします。
それ聞いて僕は半端ねーっ!!て思いました。
僕の小学校の時の社会科見学[納豆工場]ですからね!
*納豆工場を馬鹿にしているわけでは決してありません。納豆めっちゃ好きです。
そういえば、僕もメイクアップフォーエバーアカデミーにいた時は、生徒全員でダリ美術館や蝋人形館など、後はDior のメイクの展覧会などそういうところに行ったりしていました。
そういうのが普通なんでしょうね。
フランスという国はアートが生活の一部になって、なくてはならない存在です。
Art de vivre[アール ド ビーブル]
アートのある人生という意味です
そういうふうに生きていると考えがそうなんですよね
Parisでは子供でも普通に絵を買ってきます
アートと生活が密接に繋がっていて、アートが生活になくてはならない存在なのです。
何でそこまでパリにこだわるか
アートをするにおいて世界で一番だからと思ってるからです。
フランス人と接したりした人はわかると思いますが、あまりのテキトーさにびっくりするでしょう。
ちなみに、日本で暮らすフランス人と接しても、あまりフランス的なテキトーさはわからないかと思います。
なぜなら日本に住んでいるフランス人はエリート達だからです。
旅行で来ている人たちは別です。
マジで適当で面白いことをしでかします。そして何かを表現しようという場合は、日本人ではとても追いつけないぐらいの表現力を持っています
一番良いのは、日本人のスキルとフランス人のイマジネーションが合体したら、この世の中に創造できないものはないと僕は思っているのです
僕の始まりはパリでした。
その後、日本で大きな挫折を経験し、乗り越え、知識、技術と。日本人としてのスキルを身につけました。
そして、またパリに戻ってパリで学んだイマジネーションを日本で身につけたスキルで表現するのです。
無意識にできたものはアートではない
なぜそういう風にしたのか?学生時代はなんか適当にやったら良い感じの作品ができていた。そういうことも多々あります
そこら辺に落ちている木の板を拾ってきて、その木の板に飲んでいたワインを吹き掛け絵の具で絵を描き、出来上がったものは結構なんかいい感じになったりもしました。
ですが、それらは全てアートでありません
無意識になんか適当に作ってできたものは、アートとしては未熟なものだと思っています
本当のアート作品を作るには、こういう理由でこういう風にしたという事が必要です。
何かを想像して作り上げるには相当な精神力、体力を使います
批判を乗り越える強さを持つ
自分をさらけ出すので恥ずかしさももちろん存在します
そして自分の作り上げたアート作品を否定されることもあります
否定されると本当に相当凹みますが、僕は他人からの批判や中傷などについてはこういうふうに考えています
『悪口の中においては、常に言われている方が主役であり、言っている方が脇役であるという宿命がある。』
これは僕の好きな寺山修司が言っていました
何かを表現して世に出し続けてる人は必ずと言っていいほど批判がついて回ります
そしてそれは有名になればなるほどそれに比例して大きくなっていきます。
出る杭は打たれると日本でよく言われますよね
ですが、出過ぎた杭は打たれないというのもよく言われていますよね
それもまた面白い話で、結局杭がちょっと出てようが、出てまいが、杭は杭でしかないですからね
もう杭とかそんなもんではなく、ドリルが飛び出てるぐらいの勢いで良いと思います!
なんか木の柵とかめっちゃ破壊されてるぐらいでちょうど良いんです!!
自分自身を貫いていけばいいんです。
中途半端が一番良くありません
これから飛びぬけた存在として色んな表現方法でFUKIKOSHI HIROAKI [吹越広彬]という存在を。そしてChamps des Lilas[シャン デ リラ ]という存在を世の中に広めていきたいと考えているのです
これらのことからChamps des Lilas[シャン デ リラ ]においての価格設定は高いです
Lilas というブランドの構築
例えば Christian Dior やChanel などなど、そこら辺のハイブランドは高いですよね
それらのハイブランドと同じぐらいいいものを使っていても、それより値段が下のブランドも存在します
ブランド価値というものは、それを身につけることに意味がある
買えるだけの経済力。そこに人としてのステータスが大きく関わってきています
BMWに乗るのがかっこいいとかそういうのはすべてそれぞれのブランドが、そういう風にブランディングしているのです
マーケティングをしっかり構築しているのです
僕はLilas ブランドを作っていきたいのです
Champs des Lilas[シャン デ リラ ]で髪を切ると、他の人達に自慢できるような
そのヘアスタイルはLilas ブランドなんだよ。と作り上げていきたいわけです
ブランドにはストーリーがある
[Coco avant Chanel]という映画を見たことがありますか?
それはシャネルというブランドができるまでのストーリーを[オードレートトゥ]が演じた映画です
アメリで出てたフランスを代表する女優さんです。
実に傑作でした。
よかったら見てみてください。
ブランドにはストーリーがあります
必ずと言っていいほど、始めは小さなスタートです
そこからどういう風にして自分が作り上げたブランドを大きくしていくか
そこからブランドは始まっています
ピカソの人生
有名な絵描きでピカソがいます
ピカソを知らない人は多分あまりいないですよね
ピカソも壮絶な人生を生きてきました
彼の人生の特集見たんですけど、いやー壮絶でしたね。
生涯死ぬまで絵を書き続けたのです
離婚も相当繰り返しました。
ピカソはその時、その時の自分の状況によって作風が変わっている珍しい画家と言われています。
自分の人生での葛藤やその時の気持ちが絵に非常に表れているのです。
死ぬまで書き続けた彼の絵は現在も世の中で相当な価値があります
絵だけでそれだけの価値がついているのではなく、彼のそこまで生きてきた人生も乗っかっていると僕は思うのです
まとめ
人間が死ぬまで何か一つのことを貫き続けたら必ずと言っていいほど素晴らしいものが世に残されると僕は思うのです
僕はリラをそのレベルまで持っていかなければいけません
それには想像を絶する莫大な時間と努力、日々精進し続けて技術を磨き、表現をし続けなければいけません
僕はChamps des Lilas[シャン デ リラ ]を開業した時から心に決めました
僕のストーリーがLilasというひとつのブランドをこれから構築していくのです
ですので普通の美容室とは圧倒的な差をつけなければいけません
そういうものに僕の現在の技術や表現力が伴っているかと言うと、かろうじて伴っていると僕は思っています
かろうじてと、そう言った理由は、自分の技術力、表現力というものに満足していないからです。
俺は上手いから。天才だから。もう俺に勝てるやつはいないよ。余裕だよ。とそんな調子に乗ったことは僕は一度も思っていません
僕は今の現状の自分のスキルや在り方、考え方、そして表現力。全てに全く満足していません。このレベルでは全く駄目なんです。
もっと先を目指さなければいけません。
それには本当に死ぬまで一生現役というものを貫いて美容師,ヘアメイクとしてひたすら技術を追求し、表現し続けます。
その時にどうなっているのか。僕自身も楽しみにしています。死ぬ間際の自分のスキル、表現力はいったいどのくらいまで昇華しているのか
それはやはり年を取ってみなければ分かりませんし、その時の楽しみに取っておきましょう。
始まりはこの青森の、三沢の小さな小さな美容室からです。
一つだけ言えることは、間違いなくその頃にはもうLilasブランドは世界中に浸透してるでしょう
僕はそれを目指して日々精進あるのみです。