今回は、酸熱トリートメントが傷む原因と、次世代型酸熱トリートメントについてご紹介しています。

 

以下、動画とその書き起こしです。

 

 

 

こんにちは、吹越 広彬です
今日も動画をご覧いただき
ありがとうございます

 

今回は最近流行りの酸熱
トリートメントについて
詳しく解説していきます

 

最近ですね、
髪質改善というのが
やっぱり全国的に
めちゃくちゃ流行っているじゃないですか

 

もはや流行りすぎて
普通の美容室メニューの
一つになっていると思うんですけど

 

大体の美容室は
この酸熱トリートメントというのを
やっているんですよ

 

これはですね、一時期
本当にもう
6〜7年ぐらい
前になるんですかね、

 

東京の方で酸熱
トリートメントめっちゃ流行りまくって、
それでたくさんの事故が起きたと

 

酸熱トリートメントやったのに
髪の毛がどんどん
ボロボロになっていって、もう

 

これはやばい、
これは話にならない
というので、東京の方では
酸熱トリートメントがもう完全終了して、

 

それで今は僕青森にいるんですけれども、
青森では今この酸熱トリートメントが
爆発的に流行っているんですよ

 

ということ
で、事故めっちゃ
起きています ということで

 

酸熱トリートメントって
何なの? っていうところと、なんで
髪の毛ボロボロになるの? っていうのと、

 

あとはこの酸熱トリートメント改造した最新の今、
次世代型の酸熱トリートメントっていうのも

 

ご紹介しますので、もちろん
それはシャンデリラでも行っていますし、

 

本当に正しいやり方をしないと
髪の毛綺麗になるどころか、

 

どんどん
ボロボロになっていっちゃうので、

これはお客さん向けに
動画を撮っていたりも
するんですけど、

ここら界隈の美容師さんや
美容室経営者の方々に向けても
作っていたりするので、よかったら
ご覧いただけたらなと思います

 

まずこの酸熱トリートメントって
酸と熱のトリートメントじゃないですか

 

主に使われている酸ですね

グリオキシル酸っていう酸と、
レブリン酸
この2つが主に
髪質改善で使われています

 

そしてこのダメージ補修
架橋っていうんですけど 読んで
字のごとく

 

橋をかけるっていう意味
なんですよ 髪と髪の間に
新しい結合を作る
これが架橋って言うんですけど、

 

架橋レベルとしては
グリオキシル酸の方が強いです

 

こうなります
そして、レブリン酸の方が弱いんですよ

 

そして事故が起きていたのが
このグリオキシル酸なんですよね

髪の毛というのは
PH1から14まであるんですけど
1に行くに従って酸性
そして14に行くに従って
アルカリ性です

 

それでここ真ん中 中性ですね
そして、PH4.5〜5.5

 

ここが髪の毛の最も安定する等電点って
言われるんですけど、

僕は等電帯っていう表現が好きなんで
4.5〜5.5の間なんで、等電帯って
僕は呼んでるんですけど、

 

等電帯でも等電点でもどっちでもいいです

 

この4.5〜5.5の間いわゆる
ここが弱酸性ですね

 

ここの間に
髪の毛を持っていってやると、
髪の毛が安定してくるってことなんですよ

 

そして従来の酸熱トリートメントってのは
何が原因だったかというと、

pHが大体1とか2とか
超酸性の方で
やっていたっていうのが
ダメだったんですよ

 

髪の毛ってのは
PH4.5から酸性の方に下回ると収れんっていって、

どんどんギューっと
引き締まっていくんです

 

逆に5.5を外れて
こっちの方に行くと
どんどん膨潤って言って
広がっていくんですよ

 

そして、美容室の薬剤ってのは、
こっちのアルカリ性の方に
振って、髪の毛を膨潤させて広げて
薬剤を作用させているんです

 

ですので、カラーとか
ブリーチとかは
PH9から10ぐらいでやりますし

 

縮毛矯正やパーマとかも
大体PH8〜9あたりでやりますね

 

そして最近流行っている
中性の縮毛矯正とか
酸性の縮毛矯正、酸性のパーマというのは

 

こっちの方で
薬剤を作用させるから、
そういうふうに言われているんです

 

それはまた
別の話でやっていくんですけど、

 

髪の毛ってのは
アルカリの方に振るのに関しては
それなりに耐えられるんです

ちゃんと戻してやればですよ

 

だけれども、
PH4.5を下回った
酸性の方に行っちゃうと、髪の毛って
結構耐えられなくて、過収れんっていう

 

こういう現象が起きて
ギューッて引き締まりすぎてそして、
その過収斂してチリチリになって
固くなってる状態は
まだギリ直せるんです

 

こっちの方に
アルカリの方に振って
膨潤して、ふやかしてやれば
元に戻るんです

 

けれども、その超過収れんした状態で
アイロンの熱バッて通したら、はい
終了になっちゃうんです

 

それが従来の酸熱トリートメントで
髪の毛がボロボロになってた
原因なんですよ

 

もちろん大手
メーカーのグリオキシル酸ですね
PH4.5ギリギリに設定してる
やつもあったりするんで、

 

そういうのを使ってやる
あのですね
ちゃんとしっかり乾かしてから
アイロンを当てて
脱水作業すると
それなりにいい感じにはなるんですけど

 

大体4.5下回ってますから
ですので、過収れんし過ぎた状態に
アイロンの熱を当てることによって
髪の毛がボロボロ、チリチリになって、
はい、終了って
なってたんですよ

 

ということはですよ
このPH4.5のところで
グリオキシル酸を使うんじゃなくて、
こっちの方で使えばいいじゃん
って思いつかないですか?

 

そうなんです

今の新世代型の酸熱トリートメントっていうのは
アルカリ酸熱トリートメントって言われてるんです

 

アルカリ酸熱トリートメントって何ですか? って
話じゃないですか

何でアルカリと酸が
一緒に入っちゃってるの? って

いうことなんですけど

 

これはですね、
このグリオキシル酸というのは
面白い特性があって
このpHの領域によって
髪の毛を補修する
場所が違ってくるんですよ

 

酸性は強烈に
外部を補修してくれるんですよね

 

そして中性は
内部と外部
アルカリ性では内部

 

このグリオキシル酸には
こういう面白い
特性があるんです

ってことはですよ、

アルカリ酸熱トリートメントってのは
何かって言ったら、

 

アルカリのクリームですね
それとグリオキシル酸を割ってpHは大体
6〜7ぐらいで作るトリートメントのことです

 

そうすると、内部・外部のどっちも
架橋してくれるので しかもこれだと

 

グリオキシル酸のデメリット
酸性に寄り過ぎて過収れんしちゃうっていうのがなくなるので、

 

これが今超最新のアルカリ酸熱
トリートメントの仕組みです

 

もちろんこれは割り材ですね
アルカリクリーム
これがマジで
ちゃんとしてないと
終わります

 

使うグリオキシル酸も
重要になってきます

 

この2つの比率も重要ですし使う
薬剤も重要なので

 

アルカリ酸熱トリートメント
じゃあ自分で作れるじゃん
やってみようって思ってやっても

 

大体失敗するんでやめた方がいいです

 

ということで
これがグリオキシル酸の
面白い特性だったりするんですけど、

 

実はですねこの架橋ってのにも
色々な種類があるんですよ

 

このグリオキシル酸というのは、
最も強烈に架橋してくれる
イミン架橋っていう架橋があるんですよ

 

これはですね
髪の毛のアミノ基っていうところに
結合してくれる架橋なんですよね

 

これがですね、酸性条件下において
しっかり脱水すると、

このイミン架橋ってのが生成されるんです

 

つまり、何でもかんでも
トリートメントをやりました

ちゃんと弱酸性領域、ここの方に
ちゃんと髪の毛を持っていって、最後
しっかり水分抜いてから
しっかりアイロンで脱水する
風にしてやらないと、

 

このイミン架橋
っていうのは起きないんです

 

ですので、グリオキシル酸を使った
トリートメントした後に
アイロン通して脱水しないと
意味ないよねって
感じになるわけです

 

そしてこれは
このイミン架橋をすることによって
髪の内部構造が
しっかりするので、矯正かけてないのに

 

何かゆるいくせの人とかは
何かまっすぐになったよねって気がするのは
このイミン架橋の
おかげですね

 

次、レブリン酸
レブリン酸に関しても、
これも非常に優秀な酸なんですけど、

架橋としてはグリオキシル酸に負けちゃうんですよ

 

このレブリン酸っていうのは
結合水の保持、
これが非常に強いんですよ

 

結合水ってなに? って話になってくるんですけど
髪のケラチンの中に存在している
結合している水分子のことを
結合水って言うんです

 

レブリン酸は
この結合水の保持を
してくれる

 

レブリン酸は架橋で言えば
水素架橋っていう架橋の中では
弱かったりするんですけれども、

 

こういう結合水の保持してくれて、

髪の水分保持だったり
保湿をしてくれる
滑らかに保ってくれるっていうのが
レブリン酸の役割

 

プラス、
これはもう一つ
超最強の役割があるんですけど
髪の毛をバッファーしてくれるという
バッファー効果というのがあるんです

 

バッファー効果というのは、
アルカリの方にいった髪の毛を
PH4.5〜5.5、
この等電帯に戻してくれるっていう、

 

そういうのを
バッファーっていうんですけど、
それが一番強いんです

 

この美容業界
唯一の最強のバッファー効果があるので、

 

このレブリン酸ってのは、
この結合性の保持っていうのも
重要なんですけど、

 

どっちかって言えば
バッファー効果の方を
僕ら美容師は重要視しているんですよね

 

ですので、
アルカリに振った
薬剤とかを全部弱酸性に戻してやりますよ

 

って言うので
これを使うので、レブリン酸は
どのシチュエーションでも使っています

 

あとは、うちのシャンデリラの場合は
レブリン酸にリンゴ酸っていう
これはイオン架橋

 

また、架橋の中でも種類があるんですけど
これは髪質改善の基本概要の方で
ちょっと説明してるんで、

 

そちらを見ていただけたらなと
一応簡単に説明すると、

髪の毛の結合ってのは
4つの結合でできていて、

水素結合、イオン結合、
SS結合、ペプチド結合っていう
それぞれ4つの結合でできているんですよ

 

それぞれ水素架橋
イオン架橋、SS架橋ってあるんですけど、

 

そのうちのイオン結合のところ
助けてくれる
イオン架橋っていうをしてくれるのが、
リンゴ酸です

 

あとは
ミルスタイルっていう
熱加えると髪の毛を補修してくれる
そういう成分も
うちが使っている
レブリン酸のトリートメントの中には
入っているんで、通常のレブリン酸よりはるかに
補修力が高いです

 

ちなみにうちの場合は
ヘアエステコース
3つ分けてるんですけど、

 

一番最強のコースに
アルカリ酸熱トリートメントを組み込んだ
最強トリートメントです

 

アルカリ酸熱単品だとやっぱり
それでもすごいんですけど、

それプラス疎水化っていうのも

していかないといけないので、

 

他にもたくさんの栄養成分をふんだんに使って
一番上のコースを作っているので、

とりあえず架橋においては
アルカリ酸熱を一番上に置いてます

 

一番下から1個上
それはレブリン酸を使った架橋を入れてます

 

ですので、1個上で
レブリン酸のこのトリートメント
水素架橋と、イオン架橋
そしてミルスタイルが入った
トリートメントを使って、

 

一番上はグリオキシル酸を使った
アルカリ酸熱トリートメントの
架橋を組み込んでいます

 

ということで、大体これが

酸熱トリートメントの
仕組みですね

 

従来の酸熱
トリートメントってのは
pHが4.5を下回ってかなり酸性の方で
行っていたために、

 

過収れん

ギューって
引き締まりすぎて、

 

それで髪の毛
固くなったりチリチリしていた
現象が起きたんですけど、

 

そこに対して熱を加えたり

結構間違ってる人の場合は
ちゃんとブローして、水分飛ばさないで
適当にハンドブローをして、

 

ハンドブローが
ちゃんとしてればいいんですよ

 

その水分が残っている状態で
アイロンを当てちゃって
熱焼けしてチリってるって方が
すごいよくうちに来られるので、

 

あのですね、アイロンとかコテ当てる時は
しっかり乾かしてから当てましょう

 

ですので、従来のミスっていたのは
PH4.5を下回って

 

グリオキシル酸を使った酸熱
トリートメントを
使っていたことによって

 

過収れんと熱焼けが起きて
髪の毛がボロボロに
なっていました

 

わりかし
大手メーカーさんの
グリオキシル酸は大体、PH4.5を
下回らないように作っていたり
するんですけど、

 

それちょっとわからないんですよね
大体そういうのを使って
事故ってた方ばかりじゃないですか

 

ですので次世代型の

アルカリ酸熱トリートメントっていうのは
pH6〜7 アルカリクリームとグリオキシル酸を
割って作ってこっちの方に持ってくると

 

そうすると、髪の内部と外部を
強烈に架橋してくれるんで

 

それだと、まず事故が全く起きない

 

ってよりかは、
グリオキシル酸のデメリットを
全部解消しているんで、超最高ってなるわけです

 

あとはですね、うちの場合は面白いことに
カラー剤の中にグリオキシル酸を入れてるんです

 

そうすることによって、
カラー剤っていうのはアルカリ性なので、

内部を強烈に架橋してくれる

 

ですので、フルカラーすると
基本的に傷むんですけど、何を使ったとしても

 

ですけど、うちの場合は
フルカラーしながら
全く痛まないどころか、めちゃめちゃ補修
かかってくれるっていう、

 

それがこのグリオキシル酸を
カラー剤に入れる
メリットなんですけども、

 

ただですね
これも比率ミスると
カラー剤の色素ぶっ壊れちゃうんですよ

 

泡ブクブクになって
終わるっていうのがあるんで、

 

グリオキシル酸は
めちゃくちゃ扱いを
しっかりしないと、しっかり勉強しないと
使いこなすことが難しいです

 

ですので、僕もカラー剤に入れる時は
グリオキシル酸とCMC

 

これは髪の細胞と
細胞の間を補修してくれる
成分がCMC
なんですけど、

 

薬剤の通り道を作るって
風にも言うんですけど、

このグリオキシル酸とCMCを
適切な比率で割って
カラー剤にINしているので
うちは安心安全なんですけど、

 

さすがにちょっとこの比率とかは
ちょっと教えられない
企業秘密なんで、

 

今美容師さん向けに、

美容室経営者向けに

 

こういう髪質改善のオンラインコンテンツ、
今ちょっと急ピッチで作ってるんで、
そっちの方ができたら、
ちょっとそっちの方にご紹介しますんで

 

今のところちょっとこの比率は
企業秘密ってことで、公開はできないです

 

っていう事は、ここら界隈では
シャンデリラでしかできないということになります

 

ちなみにこれ、真似しようとしても
確実に事故っちゃうんで、
もうちょっと待ってください

 

何かこれやりたいわ! って場合は
お教えしますんで、
講座ができたら告知しますんで、
ちょっとお待ちください

 

ってことで、
これが大体の従来の酸熱トリートメントと
次世代型のアルカリ酸熱トリートメント
まじやばいよっていう感じの
ご紹介でした

 

あとはグリオキシル酸だったり、
レブリン酸の架橋の仕組みですね

 

あとはグリオキシル酸は
酸性・中性・アルカリ性で
髪の補修する部位が変わってきますよ

 

これ結構てか、これ
ほとんどみんな知らないんですよね

 

これ美容師さんでも全く知らない
情報だったりするんで、

これだけでもかなり激レアです

 

そして、あとはカラー剤INすると

カラー剤はアルカリ性なので、

内部を強烈に補修してくれますよと

 

ただ、この比率、
この比率、ミスると終わっちゃうんで、

ちゃんと勉強してからやらないと
ダメということですね

 

ということで、
今回の動画は以上となります
今回もご視聴、ありがとうございました

 

 

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